平成26年3月 甲午歳大開帳奉賛記念
出流山奥の院拝殿修復事業勧進のお願い
ご信者の皆様、ますますご健勝にわたらせられ心よりお慶び申し上げます。
さて、出流山満願寺は、今を去る千二百有余年の昔、天平神護元年(西暦765年)日光山を開かれた勝道上人によって開創された霊山であります。現在は真言宗智山派に属しており、板東観音霊場第17番の札所として多くの参拝者で賑わっております。
ご本尊千手観世音菩薩は、弘法大師の御作で、ご宝前では毎日お護摩祈祷が厳修せられ、霊験あらたかなるををもって、参拝ご信者の随喜やまざるところであります。
しかるに、古来より午歳の大開帳以外には、お厨子の扉が閉ざされて、ご本尊さまを親しく拝む事が出来ないだけに、ご本尊さまのお開帳を待つこと切なるものがあります。
かねがねご案内の通り、来る平成26年は甲午歳にあたりまして、当山のご本尊さまの12年に1度の大開帳を迎えることになりました。
この機会に、出流山の開山の源となった、奥の院拝殿の解体修理を施し、ご参拝の皆様が安心してお参り出来るよう復元、荘厳し、併せて奥の院参道及び境内整備を行い、ご本尊 大開帳の慶事に添えたいと念願しております。
近時、わが国および世界の経済的環境は大変厳しいものでございますが、信は荘厳より生ず と申します。出流山のたたずまいを整え、もってご信者各位の心の糧といたしたく、一山をあげてこの浄業を達成し、ご信者皆様とともに、慶賛大法要を営み、仏法興隆、世界平和、東日本復興、並びにご信者各位の家運繁栄、諸願成就を懇祷申し上げたいと願うものであります。
しかしながら、この大業はご信者皆々様の絶大なるご支援を仰がなければ、とうてい達成できないのであります。
どうぞ篤信の皆様、より大きなご理解とご支援を賜り、哀願を成満せしめ給わんことを、伏して懇願申し上げます。
平成25年4月吉日
出流山満願寺
山主 竹村教誠
合掌